アジアのお正月の違い
近くて遠い日中韓…正月の風景もまちまち
帰郷して過ごす風習・正月を記念する食べ物は異なる
新年の挨拶とお年玉の授受文化は似ている
韓国・中国・日本、地理的に近い国だが、心まで近いわけではない。
歴史的屈曲のせいだ。
三つの国の文化も一見似ているが、開いてみると違う点が多い。
正月文化が代表的である。
韓国で留学生活をしている中国と日本の学生に会って、その微妙な違いを探ってみた。
●陰暦の正月は韓中…太陽暦の正月は日本
新年の初日である正月。
韓国と中国は陰暦で、日本は太陽暦基準で記念日を楽しむ。
中国の漢の時代に始まった正月文化だが、韓国には三国時代初期に渡ってきたものと伝えられている。
農耕文化をもとに作られた名節なので、祖先への祭事をして、一年の農業の豊作と家庭の平安を求めるという意味の祝日である。
日本の正月は、中国・韓国とは異なっている。
東アジアの他の国とは異なり、太陽暦で正月を過ごす。
日本は明治維新時、西洋の太陽暦を受け入れたからである。
正月を「旧正月(舊正)」と呼ぶこともが、これは日帝時代の痕跡である。
当時の日本は正月(*旧正月)を排斥し、太陽暦で正月を過ごすことを強要した。
日本において正月(*旧正月)は、普通の日でしかない。
●帰郷する韓・日…爆竹を爆発させる中
正月の意味を再確認する方法も、三国で違う。
韓国は先祖の祭事をおこなって墓参りをする。
日本は韓国のように家で祭事はおこなわず、近くの「神社(神霊を祀るところ)」を訪ねていく。
中国は祭事をおこなう代わりに爆竹を炸裂させる。
これにはモンスターを追い払うという意味がある。
中国人留学生のイサン(24・李爽)氏は、「数年前までは、深夜12時前後にすべての人が爆竹を爆発させまくるので、あたり一体すべてで火薬の匂いがした」とし「河北などの一部の地域では、政府が爆竹を規制したので、春の爆竹の音はかなり減少した」と述べた。
●挨拶と共にお年玉…アプリでやり取りすることも
正月には、大人に新年の挨拶をして、挨拶と共にお年玉を受け取る風習がある。
韓国が福袋にお金を入れるように、中国では「ホンバオ」(赤い袋に入れるお年玉)と呼ばれる赤い袋にお金を入れて、お年玉を与える。
日本でも、新年を象徴する凧や梅が描かれた封筒にお金を入れてくれる。